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たぬきのブログ

自分の気になることについて書いていくよ

世田谷区のオープンデータが全然使えない件。

最近、FREDというサイトで色々な統計を見ています。

fred.stlouisfed.org

 

アメリカのセントルイス連邦銀行が40万以上の統計を集めていて、

GDPや人口、金利、雇用などなど数多くの情報を見ることができます。

例えばJapan GDPで検索してトップの候補をクリックすると↓こんな感じでグラフが見れます。

f:id:tanuki0821:20170322235411p:plain

 

他のグラフと組み合わせることもできます。

GDPを生み出す中心である生産年齢人口(15~64歳)を追加してみました。

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さらにエクセル、CSVPNGパワポ、PDFと数多くのファイル形式でダウンロードできます。

f:id:tanuki0821:20170322235912p:plain

 

このように公的機関がオープンデータ(誰でも二次利用できるデータの総称)を提供する取り組みのことをオープンガバメントといいます。

 

現在、私は東京都世田谷区に住んでいます。

世田谷区もオープンデータを提供しています。

www.city.setagaya.lg.jp

 

世代的に興味のある待機児童の推移を調べようと思い、該当ページを見つけました。

www.city.setagaya.lg.jp

 

目に飛び込んできたのはこれです。

このページ作成した役人さんはひと目でわかりますか?

f:id:tanuki0821:20170323000949p:plain

 

欲しかったデータはこういったものです。インフォグラフィックです。

f:id:tanuki0821:20170323001027p:plain

 

がっかりした気持ちでページをしたにスクロールするとダウンロードページがありました。CSVファイルを提供しています。

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世田谷区オープンデータ推進指針では以下のように機械判読性が高いデータを提供すると記載されていたので期待してダウンロードしましたが、

本指針におけるオープンデータの定義
本指針におけるオープンデータとは、区が保有する公共データが、区民及び法人その他の団体(以下、「区民等」という。)に利活用されやすいように、機械判読性(※)が高く、二次利用可能なルールの下で公開されること、また、そのように公開されたデータを指す。 

機械判読性:コンピュータが、特定のアプリケーションに依存せず、データの論理的な構造を識別(判読)でき、データ内の値(表の中に入っている数値、テキスト等)が処理できること。

 

中身はエクセルファイルをCSVにしたものでした。もちろん、文字コードUTF-8ではなくSJIS

このCSV作成した役人さんは一回でもいいからデータベースに読み込ませましたか?

区民等に利活用されやすいと思いましたか?

そもそもオープンデータのガイドライン読みましたか?

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機械判読性が高いデータとはこういうデータですよね。コンピュータは年号よりも西暦の方が判読性高いとかすぐわかると思うのですが。

どうしてわざわざ加工が必要なデータを提供するのでしょうか。

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毎年20万円以上住民税を納めている身としては非常にがっかりです。

世田谷区は東京都で最大の市区町村です。

90万人が住んでいて、予算は2500億円。

おそらくシステム投資となると数十億円なはずですが、その金額に見合った人材がいるとは思えません。

IT企業の作ったぽんこつシステムの仕様書やぼったくり価格の提案書に次々ハンコを押してる姿が想像できます。

 

他の自治体もこの体たらくなのかと思っていたら神奈川県横浜市はちゃんとガイドラインに沿ってデータを提供していました。

www.city.yokohama.lg.jp

 

待機児童の状況も非常にわかりやすいです。

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どうやら横浜市では情報処理の専門職を採用しているようです。

一方、特別区職種紹介のページにはそんな職種はありません。

過去問を見ても、情報処理に関することはほとんど出題されていません。

 

人材の差が明らかにサービスの差に影響しています。

オープンデータに限らず、マイナンバー制度の普及など行政のIT化は避けて通れない課題ですが、何故情報通信を専攻している学生やIT企業の社会人を採用する気がないのか。

財政難だからまともなサービスが提供できないことはある程度受け入れられますが

まともな人材がいないからまともなサービスが提供できないことは納得がいきません。

提供しているデータ一つから税金の無駄遣い、役所の怠慢が垣間見えた1日でした。